技能講習終了資格者の必要性について
工事や解体の現場では、複雑で危険な作業が伴います。
クレーンやフォークリフト、溶接といった業務には専門の教育を受けることが必要です。
さらに、国が安全衛生法で危険有害な業務に認定している作業には技能講習を受けた主任者を置かなくてはいけません。
危険有害な業務とは具体的に、高圧室作業で酸欠の危険がある、クレーン等や高所作業機のような大型重機の操縦が該当します。
一歩間違えば自分だけでなく周辺の家屋や市民、同僚も危険に陥れてしまうからです。
現実に、作業中のクレーンの横転事故は起こっています。
ヒューマンエラーを防ぐためにも、正しい知識と経験が必要です。
作業員のライセンスには、免許と特別教育修了とともに作業講習修了があります。
この三つは厳密に異なるのですが、クレーンを例にとると最大重量のものを操縦するには免許の取得、5トン以下1トン以上の者な技能講習を受けます。
もっとも軽量な小型クレーンなら、特別教育を受けることで使えます。
つまり、より難しい作業が必要なほどライセンスの重要度が増すということです。
技能講習終了者は中間的な位置にあり、汎用性の高い資格と言えます。
講義を受けておけば、作業現場において中堅作業員としての仕事ができるでしょう。
危険な作業を行う場合に、現場監督を置いて全体の指揮に当たらせます。
特別教育を修了しているだけでも、監督のポジションにつくことはできます。
ですが、より高度な仕事に就くことを希望するならもっと上の講習を受けることを検討しましょう。